※撮影車両はコンセプトカーです。実物と異なる部分があります。
車中ライフのスペシャリストたち
02.SPECIALIST-MIHO氏
ロードバイクとクルマで旅を続ける理由
 MIHO氏流ロードバイク遠征術

午前5時45分、快晴。連日の雨も無事に止んだ早朝の山中湖の駐車場で、待ち合わせの時刻より15分ほど早かったスタッフの到着を、すでに支度を終えたMIHO氏がコーヒーマグを片手にお出迎え。動画でおなじみの白いLOOKのロードバイクも、今日はBLACK GEARの荷室から顔を覗かせている。

2014年にロードレースをテーマにしたアニメを観て以来、その魅力にどっぷりと浸かってきたというMIHO氏。一時は地元である栃木県出身のプロロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」所属のユニット「ブリッツェンフェアリー」のメンバーとして、ロングライドやポタリングなどの自転車イベントにも出演していた経歴を持つ。

ユニット活動休止後の2019年には、フランスで行われたアマチュア最高峰のレース「エタップ・デュ・ツール」に参加。これからのライフスタイルとロードバイクの付き合い方を動画で発信する人気動画投稿者だ。

動画投稿とロードレース

ロードレーサーでありながら動画投稿チャンネルを運営しているMIHO氏だが、ロードレース以外に彼女のチャンネルを有名にしたもう一つの側面がある。それが車中泊(VAN LIFE)だ。

愛車のキャンピングカー「しらこ号」へロードバイクを積み込んで、着のみ着のままで旅先から届けられるサイクリング動画がキャンパーや車中泊愛好家、ロードレーサー双方の間でも話題となり、最近では地方公共団体から観光地のPRなども任されるという。

「もともとロードレースに関心があってチャンネルを観始めた人が、気づいたら車でソロキャンプをしていたとか、そういう報告をコメント欄で見つけるたびに嬉しくなっちゃいますよね」(MIHO氏)

彼女が正直な気持ちでいま本当にのめり込んでいることや、現在進行形で楽しんでいる様子が動画によってダイレクトに届いた結果、世代や性別を超え、多くの共感を生んでいるのかもしれない。

楽しむことは、楽しいことばかりではない

今回MIHO氏が挑むのは、山梨県富士五湖エリアを舞台にした、東京2020オリンピック自転車ロードレース競技のために設計された公式コースだ。

その魅力は何といっても日本屈指の景観にある。例えば、カーブを曲がると同時に眼前に飛び込んでくる遠景の富士が観光の名所にもなっている通称「パノラマ台」。そして、心臓破りの急勾配で知られる最大の難所「三国峠」を登り切った瞬間の、眼下に広がる壮観な絶景。そんな一瞬を楽しみたいのなら、その最良の方法にロードレースがある。実際に選手たちが走るコースと同じ道程を、自分の脚と眼で体験することができることもまた、ロードレースの醍醐味だ。

「山道で変わっていく風景を眺めながら、必死にペダルを踏んでいる瞬間は好きですね。でも正直、登りは苦手なんですよ」(MIHO氏)

絶景を本気で楽しむためには、そこに到る道のりに本気で向き合う。たとえ、登りが苦手だとしても、だ。

クルマで旅に出る理由

もし山頂までにすべてを出し切ってしまっても大丈夫。きっとそんなときのために、BLACK GEARがある。帰りは愛車を荷室にそのまま載せて、思い切ってドライブを楽しもう。

MIHO氏が配信を通じて届けようとしているロードバイクの楽しみ方は、いつも自分に正直だ。ストイックすぎず、かといって、無駄に手を抜くようなこともない。

疲れたら休み、食べたいときに食べる。気の向くままに波の音を聞きながら眠りたくなれば海、山頂から見下ろす街の夜景が見たくなれば、山へ。そんな具合にクルマに泊まりながらロードバイクで移動し、移動しながら泊まる。自分が好きな楽しいことで楽しいことを補い合う、究極に好きなことだけを突き詰めたライフスタイルの実践。それが彼女の追い求める車中「楽」なのかもしれない。

こだわりパーツを装着した愛着のあるロードバイクだからこそ、サイクルキャリアを使って車外に積載するのではなく、車内に積んで目的地へと出かけたい。「セキュリティの面からも車内のほうが安全なので、荷室の広いクルマが理想的です」というMIHO氏。ロードバイク以外にもアクセサリーやメンテナンスのためのギアは必要になる。
BLACK GEARならアイテム類を満載してもロードバイクを安全・快適に運ぶことができる、無二のパートナーとして最適だ。
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起きたらまず、スライドドアを開け放って空気の入れ換え。それから後部座席を半分だけ寝かせたスペースに腰を掛け、秋晴れを横目に淹れたてのコーヒーを一杯。誰よりパワフルに一日を楽しみたい朝は、BLACK GEARならではのモーニング・ルーティンがしっくりくる。
総重量が6.8㎏と軽量なロードバイクだが、その価格は驚くほど高価なものが多い。通常、大切なマイバイクを車内に積んで安全に移動させたければ、タイヤを外し、小さくしてからがセオリー。しかしキャラバンBLACK GEARなら、セカンドシートを寝かせて運転席側へはね上げることで、前輪を外すことなく丸ごと一台積める荷室長に。移動にゆれが伴うときは、センターポールにナイロンベルトで固定すれば転倒の心配もない。
例えば脱いだばかりのヘルメットやウェア、キーチェーン、予備のタイヤなど、サイクリングツールには、引っ掛けたり、ぶら下げて収納するアイテムも多い。もし荷室の両脇にサイドマルチパイプラックが備え付けられていれば、ヘルメットやウェアを足下に投げ出すこともなく、ハンガーにかけることができる。さらに別売のルーフインナーバーと組み合われば、収納力は大幅に向上する。
山の上から見下ろす絶景を楽しむためには、山頂への登坂が必要。ロードバイクで颯爽と登っていく行程も楽しみのひとつだが、気軽に楽しみたいなら、クルマでサッと移動してから、お気に入りの場所でスタートするのも手だ。
初めて訪れた街のサイクリングロードや渋滞のパーキングエリアなど、死角が多くスムーズな駐車が困難なときはアラウンドビューモニターの出番だ。ギアをバックに入れるワンアクションで素早く起動し、モニターに俯瞰の合成動画を表示してくれる。大きく姿勢を変えることなく死角を視認できるため、ドライバーの運転にも落ち着きが生まれる。刺激を求める車中「楽」な日常も、これなら安心だ。