クルマの点検・メンテナンスは自分でできる？

クルマの点検やメンテナンスには、自分でできる点検・メンテナンスもあれば、ディーラー・販売店や整備工場に依頼した方が良いものがあります。

自分でできる点検は「日常点検」です。日常点検は、ドライバーが自分の責任において実施する点検となっています。詳しい点検内容については、取扱説明書や日産ホームページなどをご覧ください。

ディーラー・販売店や整備工場に依頼した方が良い点検は、12ヶ月ごとに受ける「法定点検」や2年ごと（新車の場合は登録から3年目。ただし商用車(貨物自動車)は異なります）に受けなければならない「車検（継続検査）」です。これらの点検や検査は、専用の機器や工具が必要となります。そのため、法定点検や車検は、ディーラー・販売店や整備工場に依頼することをオススメします。

このように、点検の種類やメンテナンスの内容によって、自分でするか、ディーラー・販売店や整備工場に依頼するかを分ける必要があるといえるでしょう。

では、「日常点検」、「法定点検」、「車検」が、それぞれどのような点検や検査なのか紹介します。

日常点検は、ドライバーの責任において実施する点検です。クルマの使用状況、運転時の状態、走行距離などから実施する時期や必要性を判断して行います。この日常点検は、法律で定められている点検であるため、適切な時期に実施しましょう。

日常点検は簡単な内容となっているため、どこを見るのか覚えてしまえば、今日から点検することができます。では、日常点検でチェックするポイントを4つのステップにわけて紹介します。

ボンネットを開け、オイルや液類を点検します。点検箇所は次の5つです。
・ブレーキ液
・バッテリー
・エンジンオイル（電気自動車は不要）
・冷却水／空調ヒーター液（電気自動車のみ）
・ウィンドウォッシャー液

クルマのまわりを一周しながら次の3つについてチェックします。
・タイヤの空気圧（スペアタイヤ含む）
・タイヤの表面
・ライトやウィンカー

運転席に座り、運転装置をチェックします。点検する箇所は次の5つです。
・パーキングブレーキレバーの引きしろ又は踏みしろ（電気自動車は不要）
・エンジンのかかり具合（電気自動車は不要）
・ブレーキペダルの踏みしろ
・ウィンドウォッシャー液の出る方向
・ワイパーの拭き

ゆっくり走らせて次の2つについてチェックします。
・ブレーキの効き具合
・エンジン／モーターの低速、加速の状態

より詳しい日常点検の内容については、取扱説明書や日産ホームページをご覧ください。また、点検の際に異常を見つけたり違和感を感じたときは、速やかに販売店へご相談ください。

ディーラー・販売店や整備工場で行う点検には、12ヶ月ごとに実施する法定点検と2年ごと（新車の場合は3年目。ただし商用車(貨物自動車)は異なります）に実施する車検があります。これらの点検は、法律により受けることが義務付けられている点検です。ここからは、それぞれの点検の概要について紹介します。

法定12か月点検とは、「走る、曲がる、止まる」というクルマの基本性能にかかわる機能や状態をチェックする点検です。また、分解整備も実施します。

分解整備をして徹底的にチェックするのは、クルマの内部が高温・高回転といった過酷な状況にさらされているからです。内部までしっかりと点検し、整備や調整することで、安全にクルマに乗ることができます。

車検時に行われる24ヶ月点検は、基本性能のチェックと次回の点検まで安心して乗れるようにするための予防整備を実施する点検です。予防整備をしておくことで、大きな故障や急な出費を未然に防ぐことができ、次の点検まで安心して乗ることができます。

また、通常より走行距離が多い場合や悪路の走行など、厳しい使い方をした場合、部品の状態や劣化が標準的な使い方と異なることがあります。厳しい使い方をした場合には、使用状況に応じて追加の点検や整備も実施しておきましょう。

＜関連リンク＞
日産「法定12か月点検」
日産「詳しい点検内容」

車検は、安全面や環境面など国が定める保安基準に適合しているかチェックする検査で、検査時点におけるクルマの状態を確認するだけのものとなっています。そのため、車検に合格したからといって、次の点検や検査まで安心して乗り続けられることを保証するものではありません。

車検の時期は、乗用車の場合、新車購入から3年目、以降2年ごととなっています。

また、車検の際には次の書類等を用意しなければなりません。
・車検証
・自動車税納税証明書（納税確認を電子的にできる場合は省略可）
・自賠責保険証明書
・印鑑
・諸費用（重量税・自賠責保険料・印紙代など）

車検は、あくまでも検査時点において、保安基準に適合しているか確認する検査です。次回の点検や検査まで安心して乗れることを保証していないため、予防整備や部品交換なども合わせて実施しておきましょう。

＜関連リンク＞
日産「車検について」

安心してクルマに乗り続けるためには、日頃のメンテナンスが大切です。オイル、バッテリー、タイヤ、エンジン、ブレーキなど、時間の経過やクルマの使用により劣化する部品については、適切な時期に点検や交換をしましょう。

ここからは、クルマの消耗部品と点検・交換時期の目安を紹介します。

エンジン回りの消耗品は主に次の7つです。

・ベルト類（点検・交換時期の目安：定期点検入庫時）
・冷却水（点検・交換の目安：ロングライフクーラント=車検ごと、スーパーロングライフクーラント=新車購入時から7年または16万km／2回目以降4年または8万km）
・エアクリーナーエレメント（点検・交換の目安：ガソリン車は3万kmごと、ターボ車やディーゼル車は2万kmごと）
・ATフルード（点検・交換の目安：40,000km走行ごと）／CVTフルード（車種により異なるためカーライフアドバイザーにお問い合わせください）
・スパークプラグ（点検・交換の目安：普通車は2万km、軽自動車は1万km走行ごと）
・エンジンオイル（点検・交換の目安：5,000km走行ごと、または6ヶ月ごと）
・オイルフィルター（点検・交換の目安：ガソリン車はオイル交換2回に1回、ターボ車・ディーゼル車はオイル交換と同時に交換）

ボディ回りの消耗品は、主に次の項目です。

・ワイパー：（点検・交換の目安：リフィールは6ヶ月ごと、ワイパーブレードは12ヶ月ごと）

室内回りの消耗品は、主に次の2つです。

・クリーンフィルター（点検・交換の目安：12ヶ月ごと、または12,000km走行ごと）
・発炎筒（点検・交換の目安：車検ごと）

バッテリー／電装まわりの消耗品は主に次の2つです。

・バッテリー（点検・交換の目安：2年ごと）
・バルブ（点検・交換の目安：定期点検ごと）

足まわりの消耗品は主に次の3つです。

・タイヤ（点検・交換の目安：残り溝の深さ・摩耗・サイドウォールのひび割れや損傷などの症状が表れたタイミング）
・ブレーキパッド／ディスクパッド（点検・交換の目安：残厚5mm、または3万km走行ごと）
・ブレーキフルード／ブレーキ液（点検・交換の目安：車検時）

詳しい説明はこちらのページで紹介しています。

安心してクルマに乗り続けるために欠かせない法定点検、車検、メンテナンス、消耗品交換などは、ディーラー・販売店や整備工場などで受けることが可能です。ただ、最新のシステムやメカニズムにいち早く対応しているのは、メーカーと直接繋がっているディーラーと言えるでしょう。

そのため、より安心・安全にクルマに乗り続けるために、点検やメンテナンスは最新情報を元に点検やメンテナンスをしてくれるディーラーに依頼することをオススメします。

クルマの点検費用や部品代などは、一般的な車の買い方（一括払いやローン）の場合、その都度支払わなければなりません。つまり、点検時期がわかっていても、具体的な費用までわからないのが実情です。

このような点検やメンテナンスなどの急な出費を心配する方にオススメなのが、車検・点検費用だけでなく、タイヤ・バッテリー交換、ブレーキの周辺部品等の消耗品交換まで月額利用料に含まれている日産のサブスク「おまとめプラン」です。消耗品交換が含まれていることで、いつ交換すればよいか悩んだり、不安になることが無くなることも大きなメリットです。

「おまとめプラン」の点検・車検やメンテナンス・部品交換などは、日産のディーラーで実施します。最新の情報を元にプロが点検や整備・メンテナンスを行うため、安心してクルマに乗り続けることができます。

※おまとめプランでの部品交換・メンテナンス時期は上記記載と異なる場合もあります。詳しくは販売会社にお問合せください。

クルマの点検やメンテナンスなどは、安全にクルマに乗り続けるために欠かすことができません。

ある日突然クルマが動かなくなったり、出先で不具合が起きないようにするためにも、日常点検や定期点検を実施し、部品も定期的に交換することが必要です。そして、法律で定められている点検（法定点検）や車検を確実に受けておきましょう。

このような点検・車検、メンテナンスや部品交換は、その都度費用が発生するのが一般的です。点検やメンテナンスなど、いくらかかるかわからない出費を心配することなく、クルマに乗りたいのであれば、点検・車検・メンテナンス・消耗品交換などの費用もコミコミになっている「おまとめプラン」がオススメです。

クルマにかかる費用がまとまっている日産のサブスク「おまとめプラン」で、より安心・安全なカーライフを始めてみてはいかがでしょうか。