クルマ、家など、居場所を意識せずに人と社会がつながる時代が目の前に来ています。
「日産 アリア」はその時代を牽引します。

「日産アリア」を生み出したマイスターたち

コネクティドカー&サービス技術開発本部コネクティドカー&サービス開発部チーフITエンジニア
上島 宏幸

「ニッサン インテリジェント モビリティ」の象徴として日産の技術の粋を集めた「日産 アリア」の開発に携わったエンジニア達のインタビューから、このクルマに込めたエンジニアとしてのこだわり、革新的な技術を生み出した開発の裏側、そして「日産 アリア」に息づく日産のDNAをオリジナルコンテンツとしてお届けしていきます。

今回は、NissanConnectの開発を統括する上島と開発チームの、「日産 アリア」での挑戦をお伝えします。

上島 宏幸

コネクティドカー&サービス技術開発本部コネクティドカー&サービス開発部チーフITエンジニア

日常をより便利にする最新のコネクテッドサービスを搭載する「日産 アリア」

「日産 アリア」には、日産の新しいプレミアムSUVに相応しいさまざまなコネクテッドサービスを搭載。
人とクルマと社会をシームレスにつなぎ、シンプルな操作で、便利な情報や機能をお客さまに提供します。

新しい技術を惜しみなく注いで開発しました。

お客さまとクルマのコミュニケーションの代表はディスプレイです。
「日産 アリア」には、最新技術を投入した曲面形状ディスプレイを搭載しました。
メーターとナビゲーションのそれぞれのディスプレイを一体化かつ湾曲させています。
大画面サイズでクリアに表示し、走行中の視線移動を最小にするヘッドアップディスプレイも装備しました。
外来光の影響を最小にする新技術を投入することで、「日産 アリア」は遮光フードが無くてもディスプレイに表示された情報がとてもクリアに視認できます。
これらの試作品が品質合格判定を得た時は、チーム全員が歓喜しました。

音声認識も進化しました。
日常発話での目的地設定、音楽の再生、エアコン操作などができる『ボイスアシスタント』を搭載。
例えば、地域によって略語が異なるファストフード店の名称やアクセントも、「日産 アリア」が正しく理解します。

「日産 アリア」はAmazon Alexaを搭載しています。
Alexaを使用すると、照明の点灯、家の暖房/エアコンのオン・オフなど、スマートホームデバイスを制御できます。

「NissanConnect EVアプリ」も、家にいながらのバッテリー残量確認、お客さまのご都合に合わせた充電時刻設定等、従来からご好評いただいているサービス全てを進化させたほか、新しい機能も追加しています。
例えば、ドアtoドアナビでの出発時刻前のお知らせ機能。
事前にエアコンの温度設定もできるので、暑い日でも寒い日でも、出発時の車内は快適です。

「日産 アリア」では、開発チームの力を結集して新しく内製開発した新世代のコネクテッドサービスプラットフォームを投入し、細部にわたって磨きをかけたアプリとサーバーシステムで、「いつでもどこでもサクサク動く! 便利に楽に情報・機能を提供できる!」を実現できました。

ナビは、もし途中で充電が必要になる場合は、充電スポットを自動的に経由地として設定します。
また、充電ステーションの混雑状況を把握し、もし、充電立ち寄り地に空きがない場合には、経由地変更の提案もします。
また、これまでの検索エンジンに加え、Googleの検索エンジンを統合する事で、より簡単に柔軟に、確度の高い行き先検索をする事ができます。

もうひとつ『リモート・ソフトウェア・アップグレード』と呼ばれる、無線でクルマのソフトウェアをアップデートする機能を備えています。
この機能によってクルマのソフトウェアは常に最新の状態に保たれます。

これらの実現には、もちろん苦労もありました。
でも、マインドセットは一貫して「いい開発で、お客さまに喜んでいただきたい」です。
時にはチームでパートナーの開発拠点に赴き、膝を突き合わせてシステム設計しました。
この経験がお互いの信頼と結束を高め、今もさまざまな開発が加速しています。

日常に潜む「あったらいいな」をお客さま視点で分析

これらの機能、サービスは、日常の「あったらいいな」を分析することから開発が始まります。

「あったらいいな」を実現するサービスが生まれると、別の「あったらいいな」が生まれ、コネクテッドサービス開発が加速します。
より簡単により便利に。
クルマが生活の一部になっている姿をぜひ想像してみてください。

私たちは新しいサービス開発に取り組む時は、必ずお客さまの立場で考えます。
お客さまがもっと楽に移動するには?
便利で快適な生活にするには? 阿吽の呼吸で要望に応えるには?
私たちは、常に日常を科学し、お客さまの事を考えています。

日産の技術者たちは見えない電子の世界を見続ける

クルマは数万点におよぶ部品の集合体で、安全・快適に走行できるようさまざまなシステムが搭載されています。
そして、この10年で車載ソフトウェアの規模は約7倍になっています。

これらからわかるように、「日産 アリア」は、深い階層にまで入り組んだ複雑で高度なシステム制御を行っています。

そして、それぞれのシステムのエキスパートが専任で設計し、星の数ほどあるチェックポイントをクリアして開発しています。

それでも、開発中は予期せぬ挙動を示す事もあります。
エキスパートたちは、三現主義での取り組みをモットーとし、目の前(現場)で起こっている現実を正しく理解し、システム(現物)の問題を冷静に素早く分析し、事実を掌握していきます。

面白いことに、エキスパートたちは、どうも、電子の世界が見えているようなのです。
そして、エキスパートたちの思考がつながり巨大なコンピュータのようになると、たちまち解決の糸口が見えてきます。

日産は常にお客さまに寄り添いインテリジェントな日常を提供します

1980~90年代は、ラグジュアリーカーの快適性を“リビングルームのよう”と表現していました。
この時、技術者はクルマを家に近づけようとしていました。
私たちはコネクテッドサービスで、“家”や“クルマ”といった居場所を意識しない、人とクルマと社会が一体化した世界を作りたいと考えています。

新しいコネクテッドサービスで人とクルマのシームレスな体験を提供する「日産 アリア」は、新たな一歩を踏み出したモデルです。
そして日産のチャレンジは続きます。
日常を科学することで、変化し続ける「あったらいいな」を日産コネクテッドサービスで具現化し、人とクルマと社会が統合された最先端の「インテリジェントな日常」を提供していきます。