【にっちゃん情報局】
プロ直伝!“月とクルマ”でカッコいい写真を撮る方法
「中秋の名月」「スーパームーン」と、月がキレイな9月。せっかくなので、クルマと写真を撮りたい!ということで、プロカメラマンから“月とクルマのカッコいい写真の撮り方”を教わってきました。
STEP 1
事前準備
まず、自分の撮りたい写真をイメージしましょう。
月は、日によって形が変わります。自分のイメージする月相に合わせ、月齢をもとに撮影日程を決めましょう。この時、「月の出・月の入り時刻」「方角」を調べておくことが大切です。
また、月は満月に近ければ近いほど明るく、三日月のような欠けた月ほど暗くなります。この “月の明るさ”も、撮影時、重要なポイントになります。考慮して撮影日を決めましょう。
STEP 2
ロケーション決め
月の撮影は、とにかくロケーションが大切!ここでは、特に撮りやすくオススメの場所をご紹介します。
-
撮影条件 1
月の方角がひらけている場所
当たり前ですが、月は動きます。狙っている位置がピンポイントでひらけている場所よりは、広い範囲で障害物の少ない場所や高台がオススメです。
-
撮影条件 2
クルマが入れる場所
必ず管理者の許可を得て、撮影を実施できる場所を選びましょう。
-
撮影条件 3
クルマからカメラまで
十分な距離が取れる場所月とクルマを同じ画角におさめようとすると、ある程度クルマから離れた位置にカメラをセッティングする必要があります。クルマとカメラ間で、5〜10mほど距離を取れる場所だと安心です。
STEP 3
セッティング
撮影場所に到着したら、月の位置を確認し、クルマをセッティングします。クルマの角度によって出来上がりの印象は大きく変わるので、撮影イメージに合わせて角度を決めましょう。
-
定番 「7:3」
クルマのサイド面が“7”に対し、フロント面(リヤ面)が“3”。この角度は、全体のシルエットをしっかり写したい時におススメです。 -
サイドラインが主役 「8:2」
ホイールや、サイドラインをより目立たせたい時におススメ。サイドが“8”、フロント面を“2”に。 -
迫力が出る「6:4」
フロントフェイスを強調し「6:4」くらいの角度でセッティングをすると、迫力のある写真になります。
STEP 4
アングルとレンズ
月とクルマのどちらを主役にしたいか考えると決めやすいです。
「月がメイン」
レンズ:望遠レンズ
「クルマがメイン」
レンズ:ワイドレンズ
さらにワンポイントアドバイス
STEP 5
設定
月の光量やロケーションによっては、オートモードでうまく撮影できないこともあります。より確実に月とクルマを撮るためにも、ここではマニュアル設定の目安とポイントをご紹介します。
-
絞り値(F値)
絞り値を大きくすると光量が減り、クルマと月、両方のピントが合わせやすくなります。大きくしすぎるとクルマの光量が足りなくなり、シルエットが分かりづらくなるので注意。4〜8の間で、明るさのバランスをみて調整してみましょう。 -
シャッタースピード
シャッタースピードを遅くしすぎると月が動いてしまった際にうまく撮れません。レンズの寄り引きにより変動しますが、1/30から1秒の間の設定がオススメ。 -
ISO感度
ISO感度を上げることで、暗いところでも明るい写真が撮れるようになりますが、夜間の撮影でISO感度を上げすぎると、暗い部分がざらついた印象になってしまうことも。なるべく低感度での設定してみましょう。 夕方くらいが100、夜間が400くらいの目安です。なお、低感度にするほどシャッタースピードを落とす必要があるので、手ぶれを確実に抑えるためにも「三脚」を使用しましょう。
番外編
スマホで撮影
機種によって変わりますが、被写体によって明るさの調整ができる場合、月部分を少し暗めに設定することで白飛びを軽減することができます。ただし、手ぶれが起りやすいので、三脚を使うなど固定した状態で撮影しましょう。
月の大きさはどうしても小さくなってしまいますが、高台のロケーションを活用したり、ローアングルでなるべくクルマと月を近づけ撮影するなど方法はありますので、ぜひチャレンジしてみてください!