『セレナ』福祉車両で移動をラクに楽しく!
車いすの乗降を竹岡圭さんがレポート

 人気のミニバン『セレナ』が2022年11月にフルモデルチェンジ。「福祉車両も新しくなってグンと使いやすくなりました」と福祉車輌取扱士スペシャリストの資格をもつモータージャーナリストの竹岡圭さん。車いすを利用する家族にとって、今まで以上に便利になった福祉車両・『セレナ』。実際にどんなところが使いやすいのか、竹岡さんがプロ目線でレポートします。

新しくなった『セレナ』の福祉車両を竹岡圭さんがレポート!

福祉車両『セレナ』は乗る人みんなが安心で心地よい空間

「福祉車両には、車いすを利用する人もケアする家族もサポートしてくれる機能が搭載されているので、家族みんなのお出かけや移動がとてもラクになるんですよ」(竹岡さん、以下同)。

 これまで多くの福祉車両を試乗してきた中で、竹岡さんが感じているのが、「福祉車両に大切なのは、運転する人も乗る人も心地よくいられる空間かどうか」ということ。

「『車の中での会話がしにくい』、『車いす乗降のときの手間が大変』、『停車中の車のエンジン音が気になる』といったお悩みの声を聞くことがあります」

 そんな悩みに寄り添う仕様や装備があるのが、『セレナ』の福祉車両だ。実際の車を使いながら、竹岡さんがプロの視点でレポートします!

車いすの乗降に時間がかかってしまい、周囲に迷惑がかかっていないか気になるという悩みも…

福祉車両は使いやすいタイプを選べる

「福祉車両の中でも室内が広いミニバンは、車いすの乗降はもちろん、車内での介助やお世話をする面でも大きなアドバンテージになります。

 ミニバンの中でも人気の『セレナ』は、フルモデルチェンジして、福祉車両のラインナップが充実。『e-POWER』車の設定が拡大されました」

『e-POWER』車とは?

「『e-POWER』車はエンジンで発電して電気で走る、日産自動車の新たな電動パワートレイン。モーター駆動なので加速がスムーズで、一般的なガソリン車に比べて静粛性が高いんです。

 たとえば、運転するお母さんと車いすを利用するお子様との会話が聞き取りやすいことや、停車中もエンジン音が気にならないので車いすの乗降時に周囲の住宅や環境に配慮できることもメリットになります」

使い方に合わせてタイプを選べる

 『セレナ』の福祉車両は、ステップタイプ、送迎タイプ/乗降サポートパック付車、助手席スライドアップシート、セカンドスライドアップシート、スロープタイプ、リフタータイプなど、使い方に合わせてタイプが選べる。

 助手席スライドアップシート以外はすべて『e-POWER』車を選べるようになった。

タイプによって使いやすい配慮も

「ステップやグリップなど乗降をサポートする機能が付いたタイプのほか、助手席や後席が回転するタイプもあります。最近は福祉車両の中でも、車いすの乗降を電動でサポートしてくれるスロープがついたタイプも人気になっています」

乗降サポートパック付車は、標準車のシートをベースに、“あるといいな”という場所にグリップがついているタイプ。福祉施設のほか病院やホテルなどの送迎にも適している

家族のお出かけに便利な『スロープタイプ』を徹底検証

「車いすを利用するご家族がいらっしゃる場合、車いすの乗降をサポートする『スロープタイプ』が便利。車いすの使用者も介助する人も負担が少ないから、移動がラクになって家族のお出かけが楽しくなると思います」

車いすを利用するお子さんを持つご家族に使いやすいポイントについて解説

※撮影で使用した車は『セレナ X チェアキャブ スロープタイプ 車いす2名仕様』。

→セレナ福祉車両の特徴について詳しく見る

スロープタイプ』4つの仕様すべて『e-POWER』車を選べる

「今回のフルモデルチェンジで『スロープタイプ』の4つの仕様すべてで『e-POWER』車が選べるようになりました」

・車いす1名セカンド仕様

2列目に車いす1名が乗れる。大型の車いすもラクラク乗車でき、最大で同乗者6名+車いす1名の7名が乗れる。

・車いす1名サード仕様

3列目に車いす1名が乗れるタイプ。同乗者5名が乗れる。車いすの方が乗車しないときは、標準車と同様に8名または7名が乗車できる。

・車いす2名仕様

最大で2列目と3列目に車いす2名が乗れる。同乗者3名+車いす2名の5名、または同乗者6名+車いす1名の7名が乗れる。また、車いす2名がラクに乗れるスペースを確保でき、ストレッチャーの乗車も可能となっている。今回試乗したのはこのタイプ。

「2台の車いすを乗せられるので、車いすを利用するお子さんとおばあちゃんなど家族3世代でお出かけにも余裕をもって乗れるので便利ですね」

・車いす1名送迎仕様

主に施設送迎向けとして利用するタイプ。3列目に車いす1名、同乗者5名が乗れる。車いすの方が乗車しないときは、標準車と同様に8名または7名が乗車できる。

『セレナ』福祉車両の快適ポイント!

「『セレナ』の福祉車両には、車いすで利用する人も、ケアする家族も便利なポイントがたくさんあります」。今回撮影に使った『スロープタイプ』で家族みんなに役立つ快適なポイントを紹介します。

2列目のお子さんのケアがしやすい

「2列目に車いすで乗車できるタイプは、運転席と車いすの距離を近くに設定することができます。お子さんが手の届く距離にいて、様子も見やすいというメリットがあります」

お子さんとの距離が近いので安心

フラットで広い室内空間、車いすで乗車しても広々

「セレナは床がフラットなので車いすで乗り込む際もとてもスムーズ。しかも室内長が3m以上とゆとりがあるので、車いすで乗車したとき、2列目も3列目も足元は広々としていて窮屈感もありません」

ゆったりとした空間で足元広々!

フラットシートで休憩&ケアがしやすい

「2列目のシートをフラットにできるので、お子さんが横になって休憩したり、お世話をしたりと、ケアをするのにとてもラク。シートアレンジが多彩な『セレナ』ならではの使い方ですね」

車内で休憩するときはフラットに!

3列目も広々!視界も良好で快適

「3列目に乗ってみると視界が良好!『セレナ』はシートを格納する位置が低めだから、窓を塞がず景色もよく見えるんですね。天井が凹んでいるので圧迫感もなく、開放感がありますよ」

3列目に車いすで座ってみると、視界も良好で気分が良い!

3列目への乗降もスムーズ&広くて快適!

「3列目へは車いすの後ろを通って乗り込むのですが、スライドドアの開口部が大きいのでアクセスがしやすく、3列目は標準車と同じように広々・快適に座れます。福祉車両になってもスペースが犠牲になっていないのがいいですね」

3列目へのアクセスもしやすい!
2列目に車いすの人が乗っていても3列目はゆったり!

『セレナ』福祉車両はここが進化した!

「車いすの乗降に利用するスロープの操作や機能が新しくなって、グンと使いやすくなりました」。竹岡さんが注目する進化ポイントはふたつ!

進化1「操作スイッチがシンプルになった!」

「従来よりもスイッチの数が減ったことで、『どのスイッチを押せばいいの?』という迷いがなくなり、操作がしやすくなっています」

前モデル(写真左)に比べて現行モデル(右)の操作スイッチはデザインも色もシンプルになった (写真は車いす2名仕様)

 以前は、2列目と3列目で操作ボタンが別々だったが、現行型ではボタンを集約。直感的に操作できるようになった。

「以前は、車いすを引っ張りあげる電動ウインチベルトのロックを解除するためにボタンを押す必要がありましたが、現行型では車高を下げると自動的にロックが解除されるようになり、ボタンの数が減っています。ひと手間工程が減ったことで車いすの乗降がグンと効率よくなっています」

進化2「スロープが前に倒れるようになった!」

「旧型はスロープが立ったままの状態でしたが、現行型では前に倒せるようになりました。スロープを前倒しした状態のまま3列目を通常のシートとして使えることも嬉しいポイントですね」

以前はスロープが立った状態だった(写真左)。現行型では前側にスロープを倒すことができるようになった(右)
スロープを前に倒すとフラットになる
3列目にシートを設置でき、荷物スペースとしても使えるように!

車いす乗降に挑戦!「使いやすくなったポイントは?」

「車いすの乗降や操作はとっても簡単!直感的に操作できるんです」と語る竹岡さんが、2列目への車いす乗降操作のStepを写真とともに解説!

Step1.車高を下げ、車いす乗車の準備をする

バックドアを開ける。スイッチを押して車高を下げたら、スロープのロックを解除する。

車高を下げて、スロープのロックを解除

「車高を下げることでスロープの傾斜が緩やかになり、車いすに乗る人の不安や介助する人の負担も減りますね。

 車いすを乗せている間はピーピーと音がしていますが、車いすを固定すると音も止まります。また乗降操作終了後、バックドアを閉めると自動的に元の車高に戻ります」

Step2.スロープを引き出す

スロープの取っ手を持って、スルスルと引き出す。

スロープは片手でラクに引き出せるほど軽い!

「スロープの長さは、だいたい1m40cmほど。耐荷重は200kgもあるので、大型の車いすや電動車いすでも安心ですよ。

 さらに、耐荷重を300kgにアップさせることができる『スロープ耐荷重アップブロック』がオプションで選べるようになっています」

Step3.ウインチベルトを引き出す

ウインチ切替ボタンの【前席】側を押す。次に車内前方からウインチベルトを引き出す。

ウインチベルトを引っ張り出す
ベルトはフックに引っかけておくこともできる

「2列目用のウインチベルトは床のフックに引っかけておくことができるので、ベルトを引き出す手間を省けます。こういった細かい配慮が使いやすさのポイントなんです」

Step4.フックを車いすに引っかける

引き出したウインチベルトのフックを車いすに引っかける。

フックを車いす前輪のフレーム部分に引っかける

「ウインチベルトを引き出した後、車いすの利用者が近くにいないときなどには、『ウインチフックホルダー』(オプション)が便利。ベルトをホルダーに引っかけておいて、車いすの方を迎えに行くなど、乗降操作にゆとりが生まれると思います」

Step5.電動で車いすを引っ張り上げる

リモコンのスイッチで操作して車いすを引っ張り上げる。

電源ボタンを押したあと、【入】ボタンを押し続けるとベルトが巻き上がる

「リモコンの【入】ボタンを押し続けると、ウインチが電動で引き上げてくれるので、介助する人は軽い力でサポートすればOK(昇降能力:120kg)。

 ボタンから指を離せば、ロックがかかって車いすが下がってくることはありません。

 また、リモコンは車いすのグリップにぴったり添う形に設計されているので、車いすを押しながら操作もしやすいんですよ」

Step6.後ろ側のフックで車いすを固定したら完了!

車いすの後ろ側にフックを引っかけて固定する。

最後に車いすの後ろ側にもフックを引っかけて固定したら完了!

「所定の位置に車いすを合わせたら、最後に後ろ側にもフックをかけて固定スイッチを押してロックすれば乗車完了です。機械の操作に苦手意識がある人でも大丈夫。操作はいたってシンプル。慣れればほんの数分で乗降操作が完了しますよ」

 乗車が完了したらシートベルトを装着する。

「肩と腰に合計2本のシートベルトを通すのですが、アンカー(金具部分)とキャッチャー(差し込む部分)が同じ色になっているのでわかりやすいんです。シートベルトを挿す場所を間違ってしまうことって結構あるんですよ。こうした細かい配慮が車に乗るときのストレスを軽減してくれると思います」

アンカーとキャッチャーが同じ色でわかりやすい

まだある!『セレナ』福祉車両の注目ポイント

「運転のしやすさや安全性、掃除のしやすさなど、かゆいところに手が届く愛情ポイントはほかにもあります」

運転がしやすく安全性も高い

「『セレナ』の特徴ともいえる大きな三角窓は死角が少なく運転がしやすいのはもちろん、安全運転の先進技術も搭載。全方位で安全運転を支援する『360°セーフティアシスト』を採用し、事故回避をサポート。車いすを利用するお子さんを乗せて運転するときの安心にもつながりますね」

安全装備で運転も安心

電動車いすにも対応

「最近、電動車いすを利用している方をよく見かけるようになりました。『スロープタイプ』の車いす2名仕様では、以前は3列目のみだった電動車いすが、現行型では2列目にも乗車可能になりました」

2列目に電動車いすで乗車可能

【動画】竹岡圭さんがセレナの車いすの乗降操作を体験!

【この動画は、2023年3月に介護ポストセブンに記事広告として掲載されたものです。】

竹岡圭さん 『セレナ』福祉車両の体験後記

「福祉車両と聞くと操作がなんだか大変そうと感じている方もいるかもしれませんが、1回体験してしまえば、次からは直感的に操作できました。

 車いすの乗降時はとくに、使う人に寄り添った細かい配慮がたくさんあるので、操作も迷わず心地よく使うことができると思います。車いすでのお出かけが『大変だから…』から『楽しい!』と感じられるようになると思います。是非試乗してみて欲しいですね」

 また、乗り降りするときに便利なステップがワイド設計。

乗降ステップがワイド設計だから助手席の人もラクに乗降できる

「後席だけでなく助手席に乗る人までカバーできるようになっているのは『セレナ』ならでは。乗る人みんなに配慮されている、誰もが快適に使えるのが魅力だと思います」

※撮影車両は試作車のため一部仕様が異なります。

※車両に使用している「車いすスペース用フロアマット(木目調)」は現在販売しておりません。

『セレナ』福祉車両の特徴【まとめ】

  • 静粛性が高いe-POWER車の設定が増えた
  • 2列目も3列目も広々とした快適な空間
  • シートアレンジが多彩でケアがしやすい
  • スロープが使いやすく進化を遂げた
  • 車いす乗降時に利用するスイッチが使いやすい
  • 安全運転をアシストする機能で走りも楽しめる
  • 乗る人みんなが快適&お出かけが楽しくなる!

→今回乗った車は…

『セレナ X チェアキャブ スロープタイプ 車いす2名仕様』

メーカー希望小売価格350万8000円~

→早速、お近くの販売店へGo!(販売店を検索する)

教えてくれた人

モータージャーナリスト・福祉車輌取扱士スペシャリスト 竹岡圭さん

竹岡圭さん

日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J)副会長、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。車の試乗レポートをはじめ、テレビ・雑誌等メディアで活躍。2017年から全日本ラリー選手権にも参戦している。
オフィシャルブログ「竹岡圭の晴れ女ブログ」https://ameblo.jp/takeoka-kei330/
YouTubeチャンネル『圭Tube☆竹岡圭のカートークバラエティ☆』では福祉車両の試乗レポートも!
https://www.youtube.com/@keitubecafe

撮影/政川慎治 取材・文/島田吉穂 イラスト/なとみみわ

【この記事は、2023年3月に介護ポストセブンに記事広告として掲載されたものを日産自動車で再編集したものです。】