ダットサン

ダットサン A110型 セダン

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ダットサンセダン・110型は、日産が戦後初の新設計を行い、1955(昭和30)年に発表した小型乗用車です。外装はすべてのパネルがプレス成形化され、従来ボディの構造部にあった木製部分をもたない全金属製ボディに進化しています。日産デザイン本部の創始者として知られる佐藤章蔵によるスタイリングも、戦前型の延長から完全に決別し、格段に近代化されました。いっぽう、エンジンはまだ戦前設計を引き継ぐサイドバルブ式直列4気筒860ccのD-10型25psです。フロアシフトの4速MTを経由して、最高速度は79km/hに達しました。同年12月のマイナーチェンジ車・112型ではハーモニカ型のフロントグリルに変わり、権威ある「毎日工業デザイン賞」受賞作にもなります。1950年代のダットサンセダンはのちのブルーバードシリーズの前身でもあり、広く愛された「時代の風物」ともいえる存在でした。

車両詳細

年式 1955年
型式 A110型
全長 3,860mm
全幅 1,466mm
全高 1,540mm
ホイールベース 2,220mm
トレッド(前/後) 1,186/1,180mm
車両重量 890kg
エンジン D10型 (直4 SV) 860cc
最高出力 18Kw(25ps)/4,000rpm
最大トルク 50N・m(5.1kg)/2,400rpm
サスペンション(前/後) 縦置リーフ/縦置リーフ
ブレーキ(前/後) ドラム/ドラム(油圧)
タイヤ 5.00-15 4PL
その他