第2章
「日本初のモーターショーを立ち上げよう」
1954年に開催された「第1回 全日本自動車シヨウ」のシンボルマークに使われた、ギリシャ神話のような、たくましい青年の姿。なんとこれは、ショー立ち上げ当時に、片山氏がデザインしたもの。青年の左手は“走る”力を、右手は“止まる”力と“曲がる”力を意味し、体全体でクルマを表しているそうだ。このマークは、現在の東京モーターショーにも引き継がれ、使用されている。
ちなみに、第1回開催には、267台の出展車が集まったそうだが、そのうち乗用車はわずか17台、残りはトラックやバスだったとか。初開催にも関わらず、約55万人の来場者がつめかけ、ショウは大成功を収めた。