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  • Jul.13
  • Academic

自動運転の目的

自動運転の実現に向けて政府が国策として取り組んでいます。その自動運転の目的は現在抱える道路交通問題の解決と道路利用者の利便性の向上です。まず、自動運転によってシステムが運転を担い、最適な走行を行うことで、渋滞の解消・緩和、そして交通事故の削減といった道路交通問題の解決に効果が期待出来ます。さらに渋滞の解消・抑制によってCO2の削減効果もあり、環境負荷の軽減も可能です。そしてドライバーにとっては運転負担軽減をはじめ、高齢者の移動支援を実現するとともに運転の快適性も期待されています。

自動運転は道路交通社会が抱える課題の解決策となる

自動運転の実現によって期待されているインパクトとしては以下が挙げられます。

1)交通事故の削減
2)交通渋滞の緩和
3)環境負荷の低減
4)運転の快適性の向上
5)高齢者を含めた移動のための支援

出典:首相官邸ホームページ 官民 ITS 構想・ロードマップ 2016資料(※外部サイトにリンクします。)

自動運転が実用化される近未来では、自動運転技術を含めた次世代のITS技術における連携や融合が進むことで、上の5つの社会問題を解決しようとしています。
 
1)交通事故の削減
高度なシステムによって安全性が向上した自動運転によって、ヒューマンエラーや情報不足など人間が原因となる交通事故を低減することができます。
 
2)交通渋滞の緩和
自動運転によって高密度で高効率な追随走行が可能となり、定時性、速達性や走行効率が飛躍的に向上します。その結果、交通が円滑化するための最適な走行が実現され、渋滞の解消や大幅な緩和が期待できます。
 
3)環境負荷の低減
自動運転によって最適かつ高効率の運転が行われれば、渋滞が解消、緩和されるだけでなく、不要な加減速も減ります。その結果として燃費の向上やCO2の削減効果が表れ、環境負荷を低減できます。
 
4)運転の快適性の向上
運転負荷の軽減は高齢者だけでなく、全てのドライバーにとっても疲労が少なくなるなど運転の快適性が向上します。
 
5)高齢者を含めた移動のための支援
ドライバーに変わってシステムが車輛を操作することで運転負荷が大幅に軽減されるため、高齢者などの移動を支援することが可能です。
 
こうして見てみると現在クルマを取り巻く様々な社会問題が、自動運転の実用化が解決できる手段のひとつとなるのです。

この5つがバランス良く機能することでより豊かな社会構造を作り上げることができます。これ自体は2013年に「世界最先端IT国家創造宣言」 でも閣議決定されており、当初は「2018年を目途に交通事故死者数を2500人以下とし、2020年までに世界で最も安全な道路交通社会を実現する」とされていました。そこへ2015年(平成27年)には新たに「2020年に向けて、世界最先端のITS(高度情報道路システム)を構築し、世界に発信する」と一歩前進させ、さらに「世界最先端IT国家創造宣言」が具体性を帯びてきたことで、自動運転は我々の生活に着実に近づいています。

出典:内閣府 SIP 自動走行システム研究開発計画資料(※外部サイトにリンクします。)

文章:高山 正寛(たかやま せいかん,TAKAYAMA-Seikan)

1959年生まれ。自動車専門誌で20年以上にわたり新車/カーオーディオ/カーナビゲーションなどの記事を担当し、フリーランスへ。途中、エンターテインメント業界で5年間ゲーム関係のビジネスにも関わる。カーナビゲーションはもちろんITS(高度道路交通システム)、先進安全技術、自動運転など各自動車メーカー、サプライヤー、官庁関連への取材多数。自動運転に関しては連携も考慮し、通信/PCを含めたデジタルビジネスの領域にも精通する。また自動車を産業面やマーケティング、組織、人材面からも捉え、アナリストとの連携も行うなど独自の取材スタンスを取り続けている。 2015-2016日本カーオブ・ザ・イヤー選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。

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